「ONEHUNDRED ATHLETIC」という、ブランドにかける宇野薫さんの想い
- 三浦(GO)
- 宇野さんは格闘家でありながら、2000年からアパレルを始めてEC(オンライン販売)を作ったりして、今まで20年間継続してきている訳ですけども、現在のONEHUNDRED ATHLETICっていうブランド自体はどういうブランドになってきていると思いますか?
- 宇野さん
- もともと、僕がアスリートとしてナイキとスポンサー契約していた時、アパレルとしてもそのナイキとコラボレーションすることになって、3年間ぐらい「10AC」というシグネチャーラインをやっていたんです。それが終わったタイミングで、格闘技にこだわらずにスポーツウェアをちょっと作るのを引き続きやりたいなと思ったんですよね。
- 三浦(GO)
- 僕も宇野さんのファンである事もあって、自分でもいろいろ着させていただいているんです。歩く広告塔と言えば青木さんが色々なものを着られていますが、ブランドとしてのONEHUNDRED ATHLETICにどういう魅力を感じるとかありますか?
- 青木さん
-
格闘技ブランドって、やっぱりもろいんですよ、商品として。
なので、僕は基本的に格闘技ブランドをちょっと遠ざけていましたね。 - 三浦(GO)
- あまりそういうものを着てないイメージありますよね?もともと。
- 青木さん
- 格闘技ブランドは、やっぱり破れるとか、壊れるっていうのがよくあるんですね。
格闘家 青木真也氏から見た「ONEHUNDRED ATHLETIC」とは
- 三浦(GO)
- 丈夫さとか、アスリートにとっての動きやすさとかってかなり設計されてるんですか?
- 宇野さん
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そこの部分はやっぱり、拘っていますね。それを着てパフォーマンスが悪くなっちゃうようことはあってはダメで、むしろ動きが良くなったり、動かしやすいっていうのがすごくスポーツウェアの中で大事なことなので。特に、格闘技っていうのはとても動くし、
消耗するので、耐久性という意味でも、お客様に届いた時にいざ使ってみて
「なんだこれ!?」ってならないように心がけていますね。 - 青木さん
- あと、宇野さんのファイトスタイルというか、格闘技に取り組む姿勢としても、常に上に行きたい、変わっていきたい、っていう姿勢が、46歳、47歳になって格闘技続けている理由の一つだと思うんですけど、それがそのままそっくりこのモノに落ちている感じしますよね。多くのブランドって、やっぱさ、よく言うさ、思想信念主義主張がない。宇野さんのアスリートとしての生き様がプロダクトにちゃんと落ちているっていう感じが、すごいするんです。
- 三浦(GO)
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うちの会社のメンバーも、僕らのこといいと思ってくださっている世の中のビジネスパーソンの人達も、やっぱりすげえ死ぬほど働く人が多いんですよ。だから事業クリエイティブとか、「変化と挑戦にコミットする」みたいなこと言う時に、うちの社員みんなもだし、そういった人達に対して、なんか中途半端にちゃちいものを着てほしくないなというのはあるんですよね。
外せない現場があったりする時に、「これ一枚着てれば、まあ大体のことはうまくいくんだな」っていうものを着て欲しいですよね。あるいは、ちょっとまあ、Tシャツっていうラフなもんだけれども、パリッとした形がしっかりしてるとか、どこに着ていっても精神的にも気後れしない恥ずかしくないものを作りたいなと思ったんですよ。
僕も白Tシャツばっかり着ているので、どういうのがいいのかずっと考えていたんですよ。うちの会社でもそういうグッズとか作りたいなと思った時に、中途半端なものは作りたくないなと思いました。そこで、宇野さんのONEHUNDRED ATHLETICのTシャツが1番生地も強くて、体にちゃんとフィットするなって気付いたんですよね。他にも、オーバーサイズだと体が余っちゃうって時に、ボックスシルエットですごく綺麗にはまるのもあって、やっぱりここ(ONEHUNDRED ATHLETIC)と1番やりたいなって。宇野さんの生き方とか姿勢が好きでお声かけしたっていう所も、もちろんあるんですけどね。
- 青木さん
- 練習着とかも抜群だからね。
- 三浦(GO)
- 青木さんはONEHUNDRED ATHLETICで練習していますもんね。こないだ行われたDDTのハードコア柔道マッチでも柔術着を着ていましたよね?
- 青木さん
- 九死に一生だったもん、本当に。あれがなかったら怪我していた。あんな脚立に投げられてさあ。でも、だから、あの道着があって「助かったあ。」ってなった。
- 三浦(GO)
- そうですよね、裸だったら危なかったですよね??やっぱり、ギアが命を守るっていうのはね、格闘家だけじゃなくてもね、あることだと思いますけどね。
- 潰れないっすもん。宇野さんのとこの練習着は。1年2年着ても大丈夫。 多分、僕らで言うと破れて潰れるよりも、臭いがついちゃって潰れちゃうんですよね。
- 宇野さん
-
1番もう最上級に汗かきますからね、青木くんは。一緒に練習してもそうですけど、練習強度が高くて、やっぱりそのハードに使うっていう部分では青木くんにそういう風に着てもらい、フィードバックをしてもらう事で次の商品の開発にもつながるので、すごくありがたいですね。それがすごくアスレチックブランドとしての財産になるので。特にスポーツブランドで言うと、そういった選手の声がありがたかったということが、ナイキの時にも自分自身が言われていたので、その時に勉強したことが今に役立っていますね。
その中で、大きなチェンジはできないかもしれないですけど、ちょっとずつマイナーチェンジしていって、どんどん今より良くしていくっていうのを大切にしています。 - 青木さん
- あと、好きだからね、宇野さんは。異常に好きだからね。服とか靴とか。
- 三浦(GO)
- インスタを見ていれば分かると思いますけど、毎回とてつもないこだわりとか文脈の中で作っていますよね。
- 青木
- 多分、これ才能だなと思うのが、欲しいものが無限に出てくるの。物欲がマイケルジャクソンみたい。服を買う時に「これが欲しい。これが欲しい。これが欲しい」って言っている有名な動画のアレに近い。でもさ、格闘技選手がアパレルやろうとしたりするじゃん?僕は宇野さんを見ているから、それ見る瞬間に、「いや、そんな甘くねえだろ」って思っちゃうんですよね。
- 三浦(GO)
- もうアパレルっていうか、ファッションブランドに対する誠実さが違いますよね。儲かるからノリでやってみますとか、モテたいからノリでやってみますっていう中途半端な姿勢じゃなくて、ちゃんともう1個の自分の人生をやり切るつもりで宇野さんがやってらっしゃるのは、実際に触ってると分かるんですよね〜。
- 宇野さん
- 本当ですか?ありがとうございます。
そんなONEHUNDRED ATHLETICとGOが一緒に作った「GO GEAR」の話
- 三浦(GO)
- 今回、ONEHUNDRED ATHLETICとコラボさせていただいたGOGEARも、どういう人が着たいかっていうことがやっぱイメージしやすいじゃないですか。アパレルとかファッションがある程度好きで、でも運動とかも結構好きで、自分の持ち物にこだわりを持っている人とか。他にも、仕事めちゃめちゃ頑張っていて、でも別にそれはそのスーツとかっていうことにこだわるわけじゃなくて、ラフな形で仕事ができる人のための服みたいな。そういう部分が割としっかりイメージできているのがいいんじゃないかなと思いますけどね。
結構、宇野さんって服装でメッセージを伝えたりするじゃないですか?あのこだわりというか、今日はこういう日ですよみたいな事っていつし始めたんですか?
- 宇野さん
- いつ頃ですかね?1人暮らしになって、ある程度ちょっとお金が入ってきて、買えるようになってからですかね。行く場所によってこう変えたいとか考え始めたらのは、多分1人暮らし始めた24.5歳くらいとかじゃないですかね。
- 三浦(GO)
- 青木さんってそういうこと考えたりしますか?今日は服装でちょっとかまそうとか、こういうことをメッセージしようみたいな。
- 青木さん
- 「一切、気取らない」っていうポリシーがあるんです。
- 三浦(GO)
- 一切気取らないっていう気取り方してますよね。
- 青木さん
- そう。「一切、気取らない」って言って、短パンとTシャツで行って、「大丈夫、これ、大事にしているんで」って。結果的に、青木なら許されちゃうみたいな。
- 三浦(GO)
- それで自分とか、自分に対する周囲の反応を確認してますよね?「ちゃんとオレ許されている?」みたいな。服装とその周囲の反応で、自分が楽しんでいるという意味では、意外にファッションを楽しんでますよね?
- 青木さん
- そううん。僕はどこへ行くにも自転車に乗って、短パンで行くみたいなそういう芸風じゃん?
- 三浦(GO)
- それを「許される」っていうことの積み重ねによって、自分の価値を確認してますよね。
- 青木さん
- 怒られたら怒られちゃったで、ニヤニヤしてますね。「また1個、ネタができちゃったな」みたいなね。
- 宇野さん
- 自分としては、いつもガチャガチャこう変えなきゃいけないとなると、荷物が多かったりして、逆に余分な時間じゃないかなと思う時もありますけどね。
- 三浦(GO)
- そうですよね。それが、でも好きというか、仕事の一環みたいなところはありますよね。
- 宇野さん
- でも、「なんかそれ余分じゃないか?」って最近たまに思いますね。少し排除しないといけないとか、似合う・似合わないっていうのをハッキリさせて、整えなきゃいけないなと思ったりもします。
- 三浦(GO)
- 僕は、ずっとそれは逆なんですよね。このGOGEARのTシャツに関しては、仕事も休みもこの1着で行けるし、春夏秋冬これで行けるし、秋にはこのTシャツの上にジャケット着て、冬はこれにダウン着るだけで、「ずっとこれだけで生きていける」みたいなイメージで作ったので、これを厚手にお願いしたんですよ。服について楽しむってことも大事だし、同時に服について思い悩む時間を減らすっていう人もいて、その両方が1番最適なものとして扱えるものになるといいかなと思っていたんですよね。
- 宇野さん
- それはまさにそうですね。自分自身で言うのもなんですが、ONEHUNDRED ATHLETICを作ってからそれが少しできるようになったんですよね。ある程度ONEHUNDRED ATHLETICを着ていけば、練習行っても、ちょっと友達と遊んでも、大丈夫っていう。そういう意味ではブランドとして良かったな遠います。本当に、トレーニングウェアとしても普段着としても着れるようなものを作りたいと改めて思いました。
- 三浦(GO)
- そろそろ、時間になってきましたね。最後に、ビジネスパーソンの方が特にGOGEARのTシャツを買ってくださっていると思うんですけど、格闘界ではなくビジネスパーソンといった仕事する人たちがONEHUNDRED ATHLETICを着ることについてはどう思われますか?
- 宇野さん
- いや、僕は、誰が着てくださっても、やっぱり嬉しいですね。ジムで全然知らない人が着てくださっている方とかがいると、「ありがとうございます」って挨拶しますね。特に、僕というキャラクターを知らなくても、シンプルにロゴやデザインがかっこいいとかで格闘技の方達が着てくださっていることもすごく嬉しいですし、ビジネスのシーンでも着てくださっている方がいたら、なお嬉しいですね。幅が広がっていっているということなので。街でも着ている人に出会ったら、お辞儀するようにしています。(笑)
- 三浦(GO)
- じゃあ、これを着ていたら宇野さんにちょっと挨拶してもらえるみたいなこともあるんですかね?(笑)
- 宇野さん
- もちろんです。ありがとうございます。
- 三浦(GO)
- 最後に、購入者の方にメッセージがあったらいただけますか?
- 宇野さん
- え、メッセージですか??ありがとうしかないです。。笑
- 三浦(GO)
- 無茶振りですいません(笑)「ありがとう。頑張ってね」しかないですよね、すみません。
- 宇野さん
- あっ、でも今回三浦さんが拘っているのを近くで見ていて、GOさんとコラボしたことでウチの今までのラインとはロゴの入れ方とか全く違うので新鮮でした。やはり、僕とかで思いつかないので。本当に素敵なものができました。
- 三浦(GO)
- そんなことをおっしゃって頂いて、ありがとうございます。
- 宇野さん
- 逆に言うと、ここでしか買えないものが出来上がっているので、ONEHUNDRED ATHLETICのファンの方も是非ECサイトとかチェックしてみてもらえるといいのかなと思います。
- 全員
- 本日はありがとうございました。